研究課題/領域番号 |
17K16533
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター (2018) 東京大学 (2017) |
研究代表者 |
野口 玲 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 研究員 (30779682)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 腹膜偽粘液腫 / 全ゲノムシークエンス / RNA-Seq / トランスジェニックマウス / ゼノフラフト / 希少がん / 動物モデル / ゲノム / マウスモデル / 網羅的発現解析 |
研究成果の概要 |
本研究は、希少がんである腹膜偽粘液腫(PMP)の病態メカニズムを明らかにすること、PMP動物モデルを確立することが目的がである。PMPの臨床検体を用いて、全ゲノムシークエンスとRNA-Seqを実施した。全ゲノムシークエンスではPI3K-AKT pathwayが治療標的として新たに同定された。RNA-Seqでは5747遺伝子が発現変動遺伝子として同定され、粘液産生関連遺伝子・炎症関連因子が有意に関連していた。PMPのマウスモデル作製については、大腸特異的にGNAS, KRAS変異を発現させると虫垂に腫瘍が形成されたが、特徴的なフェノタイプを得ることができなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は希少性から新薬開発を行うのが難しく、既存の治療薬のみしか使われていない腹膜偽粘液腫の臨床に役立てるための研究を行うことである。本研究の網羅的ゲノム解析により新たな治療標的としてPI3K-AKT pathwayが同定された。同定したパスウェイを阻害する既存薬の治療への応用の可能性が広げられた。この悲惨な希少がんの治療を改善させ、予後も改善することが示唆される。
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