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新規免疫機能評価系を用いた癌転移の治療標的の探索

研究課題

研究課題/領域番号 17K16548
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 消化器外科学
研究機関兵庫医科大学 (2019)
大阪大学 (2017-2018)

研究代表者

野口 侑記  兵庫医科大学, 医学部, 病院助手 (30771042)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード腫瘍免疫 / 腫瘍微小環境 / 免疫賦活 / 免疫チェックポイント分子 / ドラッグリポジショニング / テトラサイクリン系抗菌薬 / デメクロサイクリン / 腫瘍内微小環境 / BiTE / 腫瘍浸潤リンパ球 / 疲弊リンパ球の再活性化 / 浸潤リンパ球
研究成果の概要

Bispecific T-cell Engager(BiTE)を用いた新しい評価系で腫瘍内微小環境を模式的に再現し、それを用いて約1300種類の既存薬からリンパ球賦活効果のある薬剤のスクリーニングを行ったところ、テトラサイクリン系抗菌薬デメクロサイクリン(DMC)が検出された。DMCはリンパ球の分裂を促す量的効果と、抗腫瘍効果を示すサイトカインの産生を増強する質的効果を共に持っていた。さらにマウスモデルでin vivoでの効果も検証したところ、PD-L1阻害薬にDMCに追加したグループで有意に腫瘍増大が抑制されることが示され、末梢血中に腫瘍特異的リンパ球の割合も有意に上昇していた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

腫瘍内微小環境は腫瘍に対して免疫抑制状態にあり、腫瘍特異的な免疫反応を再賦活化することで抗腫瘍効果が期待できる。その戦略で開発・実践されている治療法が免疫チェックポイント分子を標的にした生物学的製剤である。これらの薬剤は効果が期待される反面、非常に高価であることから医療経済的な問題が浮上している。そこで免疫チェックポイント分子標的薬に代わり、同じように腫瘍微小環境の腫瘍特異的な免疫反応を賦活化することができる薬剤を、従来他の疾患の治療薬として開発された安価な既存薬の中から探し出し、ドラッグリポジショニングを行うことでより現実的な治療法が可能になるものと考えられる。

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-02-19  

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