研究課題/領域番号 |
17K16550
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田中 晃司 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (70621019)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 食道癌 / ミトコンドリアDNA / mtDNA / 癌幹細胞 / ミトコンドリア / 治療抵抗性 |
研究成果の概要 |
術前治療後に根治術を施行した食道扁平上皮癌88例の切除標本においてmtDNAコピー数を測定。mtDNAコピー数低値群で有意に化学療法の病理組織学的効果が乏しかった。ミトコンドリア転写因子A(TFAM)をshRNAでknockdown(KD)し、mtDNAコピー数減少細胞株を樹立した(TE8:約40%、TE11:約60%)。抗がん剤感受性を比較したところ、mtDNAコピー数が減少した細胞では、抗がん剤の感受性が低下していることがわかった。また、同様の結果が皮下腫瘍モデルでも確認でされた。 以上の結果よりmtDNAコピー数減少細胞は、抗がん剤に対する治療抵抗性があることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果は、化学療法の治療抵抗性にmtDNAコピー数減少が関与することを示唆している。すなはち、何らかの理由で減少しているmtDNAコピー数を増加させることができれば化学療法の効果が改善し、ひいては食道癌の治療成績向上につながると考えられる。これまで、mtDNAと化学療法抵抗性に言及した報告はほとんどなく、新たな治療戦略につながる可能性がある。
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