研究課題
若手研究(B)
大腸癌手術検体を解析し、大腸癌幹細胞ではmiR-221の発現が選択的に上昇をしていることを明らかにした。miR-221の発現が高い大腸癌患者は予後が不良な傾向にあった。miR-221の過剰発現は大腸癌異種移植マウスのオルガノイド形成能を増強した。miR-221の標的遺伝子としてRNA結合蛋白質QKI5を同定した。QKIの過剰発現は大腸癌異種移植マウスのオルガノイド形成能を抑制した。本研究によりmiR-221/QKI5経路による大腸癌幹細胞の新規制御機構が明らかになった。
本研究では、大腸癌組織中の大腸癌幹細胞のマイクロRNAプロファイルを世界に先駆け明らかにした。また、大腸癌幹細胞でマイクロRNA-221の発現が選択的に上昇していることを発見し、マイクロRNA-221が大腸癌の幹細胞性を制御する機能をもつことを解明した。さらに、マイクロRNA-221の標的遺伝子としてRNA結合蛋白質QKI-5を同定した。本研究の成果は、マイクロRNA-221の抑制による癌幹細胞を標的とした治療薬の開発への応用が期待できる。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 6件) 備考 (1件)
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