研究課題/領域番号 |
17K16556
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
網崎 正孝 鳥取大学, 医学部附属病院, 医員 (40790374)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | テロメラーゼ逆転写酵素 / TERT / C15orf55 / C7orf43 / 肝細胞癌 / テロメラーゼ / 予後因子 / テロメアを伸長するヒトテロメラーゼ逆転写酵素 / テロメア |
研究成果の概要 |
研究代表者は網羅的解析によりプロモータを介したhTERT発現制御に関わる遺伝子、C15orf55とC7orf43を同定した。C15orf55はhTERTプロモータ上にSP1の結合を増加させ、hTERT発現を増加させた。一方、C7orf43はYAP1関連遺伝子の結合領域を介してプロモータを制御していた。臨床検体でC15orf55とC7orf43の発現はhTERT発現と相関していた。データベースのHCC患者の解析では、C15orf55とC7orf43のどちらかを高発現した患者は予後不良だった。C15orf55とC7orf43を治療標的とするとこでこれらの経路を介した新たな治療法の確立が期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝細胞癌に対する治療の主流は、異常に活性化した経路を標的として治療する分子標的薬だが、有効な治療薬が少ない現状である。本研究では、癌細胞の不死化に必須の遺伝子であるテロメラーゼ逆転写酵素を活性化する因子に着目し、新たな因子2つを見出した。1つはC15orf55という遺伝子で、SP1という転写因子を活性化(プロモーター領域に導く)ことでテロメラーゼ逆転写酵素の発現を上昇させていた。もう1つはC7orf43という遺伝子で、YAP1という転写因子を活性化(核内に導く)ことで遺伝子発現を活性化していた。いずれの遺伝子も肝細胞癌の患者で大量に発現しており、有望な治療標的と考えられた。
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