研究課題/領域番号 |
17K16560
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器外科学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
津田 康雄 九州大学, 大学病院, 医員 (90747354)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 胃癌 / マイクロサテライト不安定性 / EGFR / MSI |
研究成果の概要 |
当科で1994年~2013年に胃切除を施行した284人の患者の同意のもとに、MSI解析を行い、26人(9.2%)の患者がMSI-Hと診断された。MSI-H胃癌では有意にEGFRの高発現を認めた。EGFR高発現は予後不良因子であるが、MSS胃癌とMSI胃癌ではEGFRの高発現の予後に異なる傾向が認められた。 また、大腸癌で報告されたEGFR 3’-UTRのA13リピートを調べたところ、MSI胃癌では有意に1-2塩基の欠損を認めたものの、MSI胃癌では認めなかったことから、A13リピートがバイオマーカーとなりうる可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胃癌は近年5つのサブタイプに分類されると報告されており、MSIはその一つであることから生物学的に重要な分野であるとともに、近年注目されている免疫チェックポイント阻害剤のターゲットとしてMSI悪性腫瘍は今後も研究の発展が必要とされている。 今回我々の研究により、これまで予後不良因子とされていたEGFR高発現がMSI胃癌では異なる生物学的意義を持つ可能性が示唆された。 さらに、EGFR A13リピートはMSI胃癌で高率に塩基欠損を示していたことから、バイオマーカーの開発が求められているMSI腫瘍の治療において新たなマーカーの候補となりうる可能性が示唆された。
|