研究課題
若手研究(B)
ELISA kitを用いて膵疾患群およびコントロール群の十二指腸液中のS100A2、S100A4、S100A6、S100A11濃度測定を行った。また、十二指腸液中のエクソソームを抽出し、エクソソーム中のmiR-21、miR-155を測定した。膵癌早期発見のマーカーとしてS100蛋白質ファミリーは、その有用性が明らかとはならなかったが、十二指腸液中のエクソソーム抽出に成功し、エクソソーム中のmiR-155が膵癌早期発見のマーカーとなりうることを明らかにした。
膵癌は他癌と比較して極めて予後不良である。この理由として膵癌は早期には症状に乏しく、発見時には進行癌であることが多いことが挙げられる。このため早期発見と効果的なスクリーニング法の開発が求められるが、微小膵癌の段階で診断されるのは極めて稀である。低侵襲に採取可能な十二指腸液中の膵癌早期発見のマーカーを検出することができれば、膵癌を早期に発見することが可能となり、予後改善の足掛かりとなる可能性がある。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)
Ann Surg Oncol
巻: 印刷中 号: 7 ページ: 2104-11
10.1245/s10434-019-07269-z