研究課題/領域番号 |
17K16567
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
堀岡 宏平 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (10783699)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | pancreatic cancer / liver metastasis / CAFs / NETs / DNaseⅠ / hepatic stellate cells / 膵癌肝転移 / 好中球細胞外トラップ / 癌関連線維芽細胞 / 肝星細胞 / 循環癌細胞 / 腫瘍微小環境 / 肝内微小環境 / 癌細胞淘汰 / 血管内皮細胞 |
研究成果の概要 |
膵癌の肝転移成立において、癌微小環境内に誘導される好中球が癌細胞、特に肝組織におけるセレクション機構によってトラップされた癌細胞と相互作用することによって好中球細胞外トラップ(NETs)がおこり、肝星細胞を活性化して癌細胞が定着する足場を形成し、肝転移が成立していくといったひとつのメカニズムについて明らかにすることができた。また、NETs阻害薬による膵癌の肝転移抑制効果についても可能性を見出すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって膵癌の主要な転移先臓器である肝臓での転移成立に、微小環境内の好中球が細胞外トラップといった機構を介して、促進的に働いている可能性を明らかにし、その制御によって膵癌の肝転移を抑制できる可能性を示した。高頻度かつ早期から肝転移を起こす膵癌において、肝転移の制御が可能となればその悲惨な予後は大きく改善する可能性がある。本研究は従来の癌細胞を標的とした治療開発とは異なった新たな視点からの治療戦略を構築する一助となりうる。
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