研究課題/領域番号 |
17K16583
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
瀧下 智恵 東京医科大学, 医学部, 講師 (60774544)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 細菌感染 / 膵液瘻 / 細菌 / 胆管炎 / 感染 / 細菌培養 / 遺伝子亜型 / 膵頭十二指腸切除 |
研究成果の概要 |
近年増加傾向にある胆膵疾患に対する膵頭十二指腸切除術において重要な合併症である膵液瘻の発生はいまだに10‐20%と高率である.その原因として膵空腸吻合部から膵液が漏れることに加えて腹水の細菌感染が関連していることが推測された. 今回,手術後に腹水中の細菌を調べたところ術前の胆道ドレナージや胆道感染が関連していることが示唆された.術前胆汁細菌培養結果と術後腹水細菌培養結果から細菌の抗生剤感受性結果が変化することや適切な抗生剤を周術期に使用することで腹水感染を予防し膵液瘻を減少させる可能性が考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今後も増加していくことが予想される胆膵疾患における膵頭十二指腸切除術の重要な合併症である膵液瘻の原因検索,対策を講じることが重要である.手術手技は当然のことながら周術期の管理も重要であり膵液瘻には術後腹水細菌感染が関連しており,術後腹水中の細菌を調べることで周術期に適切な抗生剤を使用することで膵液瘻を減少させる可能性が示唆された. 周術期感染制御による膵液瘻防止策は,これまでにない新たなストラテジーであり,これらの結果は,外科医にとって,今後の膵切除術後合併症対策を行っていく上で,極めて重要なデータになり今後も引き続きデータの集積・解析が必要と考えられる.
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