研究課題/領域番号 |
17K16591
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中村 優貴 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (70793313)
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研究協力者 |
豊福 利彦
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 再生医療 / iPS細胞 / 自然免疫 / NK細胞 / 心筋細胞 / MHC class1 / 移植・再生医療 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
本研究ではMHC適合モデルによる自然免疫応答に伴う移植後拒絶反応が移植細胞の生着に及ぼす影響を検討した。方法としてはC57BL/6由来iPS細胞を心筋細胞へ分化誘導し、C57BL/6マウスの皮下へ移植した(同種移植)。iPS 細胞由来心筋細胞(iPSC-CM)移植後にレシピエントNK細胞の活性化にによる移植細胞の生着阻害が認められた。この免疫反応はiPSC-CM上の MHC class1低発現やCD226 リガンド、NKG2Dリガンド発現をによるものであった。以上よりiPSC-CM 移植後の移植細胞の長期生着にはNK 細胞に対する免疫抑制治療が必要であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた知見によりはiPS細胞由来心筋シート移植後のNK細胞による免疫応答を制御することで移植細胞のさらなる長期生着を得られる可能性があり、iPS細胞由来心筋シート移植による不全心へのより効果的な心筋細胞補充を行い、さらなる心機能改善効果を得ることが期待でき、重症心不全治療における再生医療の有効性及び重要性を高めるものであると考えらる。また本研究成果は将来的にiPS細胞由来心筋シート移植を自家移植で行う場合にも有効な治療法となりうることに加えて、iPS細胞を用いた再生医療治療全般に応用可能であると思われ、再生医療分野において汎用性の高いものとなることが期待できる。
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