研究課題/領域番号 |
17K16614
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
呼吸器外科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
戸田 道仁 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 登録医 (70769835)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | マクロファージ分極制御 / 特発性肺線維症急性増悪 / 外科 |
研究成果の概要 |
in vitroにおいてピルフェニドン(PFD)はM1マクロファージ(MΦ)分極に影響を及ぼさず、M2MΦの分極及びMΦからのTGF-β1産生を抑制する。PFDMΦ培養上清の添加で線維芽細胞増殖・Col1A1, heat shock protein 47発現を抑制する。in vivoにおいてPFDはの連日経口投与で肺組織中のM2MΦ分極を抑制する。 BleomycinとLipopolysaccharideを併用投与することで呼吸不全が惹起されていることが判明し、ラットにおける特発性間質性肺炎の急性増悪病態を模倣するモデルを確立させた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ピルフェニドンが慢性肺線維化に関わるM2マクロファージの分極抑制効果を持つことが判明した。一方で急性炎症病態に関わるM1マクロファージの分極抑制効果は認めず、今後急性炎症病態(間質性肺炎急性増悪)抑制のためにはM1マクロファージを抑制する他剤との併用を行う必要がある。ラットの間質性肺炎急性増悪モデルを確立したことで今後さらに有効な実験系を計画することが可能となった。 また、M2マクロファージは肺組織における発癌とも関係があるとされ、ピルフェニドンのマクロファージ分極制御機構により線維化肺の発癌抑制効果についても期待できる。
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