研究課題/領域番号 |
17K16618
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
呼吸器外科学
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構近畿中央呼吸器センター (2018-2019) 近畿大学 (2017) |
研究代表者 |
櫻井 禎子 独立行政法人国立病院機構近畿中央呼吸器センター, その他部局等, 外科 (80760496)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 手術シミュレーションシ / ヴァーチャルリアリティ / 胸腔鏡手術 / トレーニング / 縦隔腫瘍 / 胸壁腫瘍 / 小児胸腔鏡手術 / 手術シミュレーションシステム / 手術ナビゲーションシ / 内視鏡手術 / 縦隔 |
研究成果の概要 |
内視鏡外科手術は、小さな創からカメラや鉗子を体腔内へ挿入して行う。大きな創の手術に比べて操作が制限されるため、手術前の模擬(シミュレーション)による計画や訓練が重要である。PASS-GEN(三菱プレシジョン社)を応用し、縦隔腫瘍3例と胸壁腫瘍3例のCTデータから、手術野のヴァーチャルリアリティ(VR)立体動画画像を作成し、内視鏡と鉗子の最適な挿入位置を、PC画面上の胸壁の上で模擬(トロカシミュレーション)した。VR画像は実際の術野をよく再現しており、手術計画に有用であった。とくに希少な非定型的手術の際に、立体的イメージをもとに情報共有することができ、安全、確実な手術実施に有効であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
安全な内視鏡外科手術の実施のため、手術シミュレータによる術前の手術模擬やトレーニングは極めて重要である。本研究では、適切な鉗子の位置の探索(トロカシミュレーション)に的を絞り、術中の変形や変位の少ない縦隔や胸壁疾患を対象にすることで、早期実現を目指した。患者個々のCT画像データを用いることで、より実際の手術に即した模擬が可能となり、PCモニター画面上の胸壁のヴァーチャル画像上で、トロカシミュレーションが可能となった。とくに希少疾患に対する手術や、他診療科と協同で行う頻度の少ない手術の際に有用である。また若手外科医の手術トレーニングや、医学生、一般市民への啓発にも応用できると考えられる。
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