研究課題/領域番号 |
17K16625
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
原 彩佳 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (90792705)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 膠芽腫 / NKT細胞 / 免疫治療 |
研究成果の概要 |
膠芽腫患者切除検体を用いた解析の結果、NKT細胞が認識する特異的抗原提示分子CD1dが陽性の膠芽腫が存在することを見出した。また、CD1d陽性膠芽腫細胞にNKT細胞特異的糖脂質抗原α-GalCerを提示させた場合、NKT細胞の腫瘍に対する細胞傷害活性、サイトカイン産生能が増強した。免疫不全マウスを用いて作成したCD1d陽性ヒト膠芽腫モデルにおいて、NKT細胞とα-GalCerを併用する治療実験を行い、CD1d陽性膠芽腫に対する抗腫瘍効果を認めた。本研究結果は、膠芽腫におけるCD1d発現が膠芽腫患者に対するNKT細胞を用いた免疫療法の新規標的となりうることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
予後不良な膠芽腫に対する新規治療法の開発は困難を極めている。本研究では、膠芽腫患者の腫瘍組織を解析し、Natural Killer T(NKT)細胞に対する特異的な抗原提示分子であるCD1d陽性の腫瘍細胞が存在することを見出した。さらに免疫不全マウスにCD1d陽性細胞株を同所移植して作成した膠芽腫モデルに対して、NKT細胞とNKT細胞の代表的な糖脂質抗原であるα-GalCerを投与する免疫治療実験を行い、抗腫瘍効果を認めた。これらの結果は、膠芽腫におけるCD1d発現は、NKT細胞を用いた膠芽腫プレシジョン医療の新規標的となりうることを示している。
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