研究課題/領域番号 |
17K16629
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
武川 麻紀 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 医員 (90463918)
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研究協力者 |
赤川 浩之
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 劇症型もやもや病 / RNF213遺伝子 / もやもや病 / 疾患感受性遺伝子 / RNF213 / 脳神経疾患 |
研究成果の概要 |
小児もやもや病患者72例を対象としてp.R4810K多型の遺伝子型を同定した。もやもや病患者全体ではヘテロ接合体(AG型)が多いが、予後不良の劇症型もやもや病では野生型(GG型)が多かった。さらに、劇症型もやもや病患者6例に対して、全エクソーム解析を行った結果、病的意義の高い新規変異p.H4058Pを1例で検出した。 複数の劇症型もやもや病に共通する新規変異は今のところ検出されていないが、全エクソーム解析によって得られた遺伝子情報量は莫大で、情報処理に多くの時間を要するため、今後も継続してデータ解析を行っていく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、劇症型もやもや病の発病にp.R4810K多型以外の要因が関与している可能性や、全エクソームに解析範囲を広げることで新規の病的変異が検出される可能性が示された。そのため、もやもや病の病因研究において、本多型に限った遺伝学的検討では不十分であると考えられ、解析範囲を広げた新規候補遺伝子や候補変異の探索が不可欠であると言える。 また、社会的には、本多型をもやもや病のスクリーニング検査に安易に用いることの危険性が懸念される。
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