研究課題/領域番号 |
17K16639
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
棚橋 邦明 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (90790717)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 髄膜腫 / 間葉系幹細胞 / 癌関連線維芽細胞 / Meflin / Mechanosensor / Hippo pathway / YAP / 細胞外基質硬度 / 間葉系幹細胞(MSC) / 癌関連線維芽細胞(CAF) / Mechano-sensor |
研究成果の概要 |
頭蓋底部に発生する髄膜腫はNF2遺伝子変異を起源とせず、機能的予後不良の進展様式を示すため、その機序解明が望まれる。頭蓋底部に発生した髄膜腫の免疫組織染色において、間葉系幹細胞の未分化マーカーとして報告されているMeflinの発現が有意に高いことが示された。また、髄膜腫組織のHippo pathway関連タンパク発現パターンや、NF2遺伝子変異のない髄膜腫細胞株における細胞外基質硬度調整によるYAPの活性化所見と合わせ、NF2遺伝子が機能する髄膜腫は細胞の足場硬度を感知する発育進展様式を示すこと、それに対する未分化間葉系幹細胞の関連が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頭蓋底部に発生する髄膜腫は、外科的な摘出が難しいことに加え、硬膜に沿って進展し脳神経を巻き込み障害するために、組織学的に良性であっても機能的予後不良となる。頭蓋底部に発生する髄膜腫は髄膜腫に代表的なNF2遺伝子変異とは異なる遺伝子変異を起源とすることが報告されているが、進展様式との関連は明らかにされていない。本研究により、機能的予後不良の髄膜腫進展様式の解明へ向けた第一歩となることが期待される。
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