研究課題/領域番号 |
17K16648
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
中溝 聡 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (00569238)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 膠芽腫 / グルタミン / セリン / 代謝リモデリング / glioma / アミノ酸代謝 / metabolism / remodeling / amino acid |
研究成果の概要 |
膠芽腫では腫瘍中心部で栄養飢餓状態となっており、グルタミンが不足し、セリン代謝酵素の亢進およびセリン代謝物の上昇が生じている。セリン代謝物の上昇は、アミノ酸代謝リモデリングからもたらされている可能性が高い。膠芽腫組織において、セリン代謝酵素であるPSAT1, SHMT2, MTHFD2は全体的に発現が亢進していたが、特に壊死周囲の腫瘍細胞で発現が高く、壊死部で特にセリンを代謝していると考えられた。また、膠芽腫細胞でPSAT1をノックダウンすると、細胞の増殖や細胞周期が抑制され、アポトーシス細胞が増加した。セリン代謝酵素は、膠芽腫の治療ターゲットとして有用であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、質量分析器などの機器の向上で、がん細胞での代謝リモデリングが細かなことまで明らかとなってきている。しかし、セリンに注目した研究はまだ端緒についたばかりである。膠芽腫におけるセリン代謝が明らかとなれば、新たな治療法の開発につながる可能性もあり、臨床的にも意義ある研究と思われる。
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