研究課題/領域番号 |
17K16651
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
西村 中 九州大学, 大学病院, 助教 (90452755)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | NADPH oxidase / 脳動脈瘤 / 炎症 / Nox4 / 脳動脈瘤脳形成・増大に対するNox4の役割 / 脳血管障害 / ナノ粒子 |
研究成果の概要 |
培養ラット脳血管内皮細胞(GPNT)に層流および乱流負荷をかけると、Nox4のmRNAの発現は乱流負荷においてのみ有意に発現が上昇した。またその他の炎症系分子については層流、乱流ともに 上昇し、特に乱流では強い発現の上昇を認めた。ラット脳動脈瘤モデルにおいて、Noxファミリータンパク質のうちNox4の発現のみ上昇し、免疫染色では動脈瘤にお ける頚部周囲の乱流が起こる部位に発現の上昇を認めた。GPNTに対し、Nox4の過剰発現を行うと、層流、乱流負荷にて最も強く発現が上昇する炎症系分子であるMCP1の発現が低下した。Nox4はMCP1抑制による動脈瘤の形成・増大の抑制効果があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究でNox4は脳動脈瘤において、炎症の強く起こる乱流部に発現し、動脈瘤の形成・増大に強く関わるMCP1の発現を抑制 することで保護的な役割を担っていることが示唆された。今後は内皮に発現するNox4をターゲットとした脳動脈瘤の形成・増大を抑制するための新規薬剤の開発が期待される。
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