研究課題/領域番号 |
17K16660
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
嵯峨 伊佐子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (50445219)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | T細胞受容体 / グリオーマ / 脳腫瘍 / 腫瘍免疫 / レパトア解析 / 免疫療法 / 脳神経疾患 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
悪性神経膠腫を対象とし、次世代シークエンシング法による網羅的なT細胞受容体レパトア解析を行い、増幅しているT細胞受容体を定性的、定量的に解析した。その結果、悪性神経膠腫においてT細胞受容体の多様性が低下していることが明らかとなった。また、同一症例であっても、治療の有無、初発か再発かによって、発現するT細胞受容体の種類、Clonalityに変化が生じることが分かった。さらに、臨床経過の良いものにDiversity Indexが低い傾向が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非常に予後の悪い悪性神経膠腫において、免疫療法は期待される治療法のひとつである。多くのがん種で、有効な成績が報告される中、悪性神経膠腫では必ずしも良好な結果は得られていなかった。T細胞受容体レパトア解析での多様性の低下、特定T細胞の活性化は、複数のがん種で予後との相関を示すとの報告が見られる。本研究での成果は、中枢神経系という特殊な免疫環境における悪性神経膠腫でも、他がん種同様の反応が期待できることを示している。本研究によって、悪性神経膠腫の免疫機構の一端が解明されることにより、ペプチドワクチンをはじめとした免疫療法の改良、開発の足掛かりとなる。
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