研究課題/領域番号 |
17K16675
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
張 成虎 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80780551)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 変形性関節症 / 力学的ストレス / 軟骨代謝 / 力学的負荷 / NF-kBシグナル / VEGFR2 / メカニカルストレス |
研究成果の概要 |
超高齢化社会において要支援の状態を引き起こす変形性関節症(OA)に対する治療法の開発は喫緊の課題である。OAの原因は過剰なメカニカル力学的負荷であることは以前より知られていたがそのメカニズムは解明されていなかった。今回我々は力学的ストレス応答因子Rac1を介してNFkBシグナルが活性化されることによって分泌蛋白GREM1 が分泌され、GREM1はVEGFR2-NFκB シグナルを介して関節軟骨を進行させることを発見した。本研究ではGREM1を標的とした新規治療法の実用化に向けた阻害剤、低分子化合物、抗体の開発の足がかりとなるデータを得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過剰な力学的ストレスによって誘導される関節破壊因子GREM1をターゲットとした新規治療法の開発がもたらす国民の健康寿命の向上や医療経済への貢献は計り知れない。現在まで解明されていなかった過剰な力学的ストレスがOAを発症する機序の中で主要な役割を果たす因子が分泌蛋白であったという発見は学術的に興味深い知見であり、治療ターゲットが分泌蛋白という特性からレセプターの阻害因子、低分子化合物、中和抗体など様々な治療法の開発へと発展する可能性がある。本研究を足がかりとして有効な治療法が開発されれば、現在の侵襲的な手術療法やエビデンスが不十分な保存療法にとて変わる世界に先駆けた治療法となる可能性がある。
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