研究課題/領域番号 |
17K16678
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
片桐 洋樹 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (50795028)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 変形性膝関節症 / IL1b / FGFレセプター / 疾患修飾型治療薬 / 軟骨細胞 / 軟骨変性機序 / 膝軟骨損傷 / FGF2 / FGFR3 / FGFR1 / IL1 / 炎症 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
IL1β、FGF2存在下で、軟骨細胞の増殖が低下し細胞死が誘導された。RNAレベルはACAN,Col2が低下し、PRG4が上昇を示した。IL1β添加グループではFGFr1/FGFr3のバランスが変化しFGFr1の比率が増加した。FGF2のダウンストリームターゲットはIL1β、FGF2添加グループで細胞増殖を抑制する蛋白質のRNAであるIrf1と細胞死を誘導する蛋白質のRNAであるE2f1が上昇した。軟骨欠損モデルの周囲軟骨にて免疫染色にて確認された。骨軟骨損傷時、損傷部よりIL1βが分泌され、IL1βの作用によりFGFレセプターのタイプが変化する事によりFGF2の軟骨細胞への作用が変化した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回我々の研究ではIL1bのFGFレセプターの発現に関与する機序を解明した、シグナルまたはレセプターを個別にブロックすることによりIL1の変性を促進する役割のみを停止し変形性関節症の進行を抑制できると考えられる。また今回の研究はIL1bの直接的なシグナルによる作用ではなく、成長因子のレセプターの変化という間接的な関与を明らかした、IL1bの作用機序のより深い解明に新たな道筋を示した。世界的に変形性膝関節症の抗IL1b薬による治験等が試みられたが有効な報告はなく。今回IL1Bの作用機序を解明したことにより、変形性関節症の新たな疾患修飾型治療薬の開発につながる研究成果であったと考える。
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