研究課題/領域番号 |
17K16682
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
整形外科学
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
樋口 貴史 金沢大学, 附属病院, 医員 (00728719)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2018-03-31
|
研究課題ステータス |
中途終了 (2017年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | PPARγ / 軟骨肉腫 / 非ステロイド性抗炎症薬 / 臨床 / 癌 / 細胞・組織 |
研究実績の概要 |
平成29年度の研究実績を以下に挙げる。 Luciferase Reporter Assayを行い、PPARγ(Peroxisome Proliferator-Activated Receptor γ)活性化能を評価したところ、非ステロイド性抗炎症薬の一つであるzaltoprofenに強いPPARγ活性化能を有することを明らかにした。さらに、RT-PCRとwestern-blottingにより、zaltoprofenが軟骨肉腫細胞においてPPARγの発現を誘導することを明らかにした。 WST assay, wound assay, invasion assayを行い、zaltoprofenが軟骨肉腫細胞の増殖能、浸潤能、遊走能を抑制することを見出した。また、shRNAを用いて樹立したPPARγ-knock down軟骨肉腫細胞にて同解析を行い、zaltoprofenによる抗腫瘍効果がキャンセルされることを確認し、抗腫瘍作用がPPARγを介することを明らかにした。 増殖能抑制のメカニズムを解析するため、EdU assayを行い、zaltoprofenが軟骨肉腫細胞の細胞周期を抑制することを見出し、その抑制作用がPPARγを介することをPPARγ-knock down細胞を用いて確認した。細胞周期に関わる因子として、zaltoprofenが軟骨肉腫細胞のp21発現を誘導することをwestern-blottingで解析した。増殖能の抑制にアポトーシスが関与する可能性を考え、各種apoptosis assayを行ったが、zaltoprofenがアポトーシスを誘導することは証明できなかった。浸潤・遊走能抑制のメカニズムを解析するため、zymographyを行い、zaltoprofenが軟骨肉腫細胞のMMP-2活性を抑制すること見出し、その抑制作用がPPARγを介することをPPARγ-knock down細胞を用いて確認した。
|