研究課題/領域番号 |
17K16686
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
村上 康平 松本歯科大学, 歯学部, 助教 (60791837)
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研究協力者 |
小林 泰浩
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | JAK阻害薬 / 骨粗鬆症 / 破骨細胞 / 骨芽細胞 / OVXモデル / バリシチニブ / トファシチニブ / RANKL / 骨形成 / 骨吸収 / baricitinib / JAK / 整形外科 |
研究成果の概要 |
JAK阻害薬が破骨細胞や骨芽細胞に与える影響をex vivoで調べた。JAK1/2選択的阻害薬バリシチニブと汎JAK阻害薬トファシチニブは骨吸収を担う破骨細胞の分化を抑制した。他方、これらJAK阻害薬は骨形成を担う骨芽細胞の石灰化も抑制した。 骨粗鬆症モデルである卵巣摘出(OVX)マウスにバリシチニブを4週間投与したところ、バリシチニブは破骨細胞の分化に必須なRANKLの発現を抑制する一方で、骨芽細胞マーカーであるCol1a1やBglap1の発現もバリシチニブは抑制した。つまり、バリシチニブはRANKLの発現を抑制して骨吸収を阻害するとともに、骨形成も阻害すると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Janus Kinase(JAK)は、JAK/STAT経路を担うリン酸化酵素である。現在、JAK阻害薬は強力な抗サイトカイン治療薬として注目されている。 本研究は、すでに関節リウマチなどの治療薬として使用されているトファシチニブやバリシチニブがどのように骨吸収を抑制するかを示した。また、JAK阻害薬が骨形成を阻害する可能性をex vivoおよびin vivoで明らかにした。 本研究成果は、治療薬として使用頻度が増えつつあるJAK阻害薬が、骨代謝に与える影響について示したものであり、今後集まる臨床データを解析・理解するうえ役立つことが期待される。
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