研究課題/領域番号 |
17K16690
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
整形外科学
|
研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
熊谷 康佑 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (50649366)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 変形性関節症 / 関節リウマチ / 滑膜細胞 / 炎症性サイトカイン / 細胞膜イオンチャネル / 軟骨変性疾患 / 軟骨細胞 / イオンチャネル / 再生医学 / シグナル伝達 / 関節変性疾患 |
研究成果の概要 |
申請者は関節変性疾患の発症予防の観点から細胞の恒常性維持機構に着目し、イオンチャネルを軸とした解析を行ってきた。培養滑膜細胞から網羅的miRNA発現プロファイリングを行った。その結果から、疾患特異的なmiRNAを同定、検証し、これに関連する滑膜増殖能についてサスペンションアレイシステムによるサイトカイン、成長因子、転写因子の網羅的解析を行った。以上よりいくつかのイオンチャネルに標的を絞るところまでは到達することが出来たが、ヒトの細胞を扱うという点から個体差が大きく、未だ確実な結果を得るところまでは至っていない。そのため、今後の研究課題として登録/検索症例数の更なる増加が必要と考えられる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の特色は、細胞の恒常性維持に関わるイオンチャネルを遺伝子レベルから網羅的に扱い、その分子機構・機能解析を客観的かつ定量的に行う点にある。今回の結果より細胞膜イオンチャネルを経路とした関節変性疾患の発症機序の解明、早期診断ならびにその予防といった臨床的応用、治療法の確立の一助となる知見を得ることが出来た。現時点でいくつかのイオンチャネルに標的候補を絞るところまでは到達することが出来たため、今後更なる解析が進めば、関節症発症のリスク管理や患者の訴えが関節変形を認めず疼痛のみの初期症状の際に、正確な診断を得ることが可能となると考えられる。
|