研究課題/領域番号 |
17K16691
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
鉄永 倫子 岡山大学, 大学病院, 助教 (70601384)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 人工膝関節置換術 / 術後遷延痛 / 慢性疼痛 / 集学的治療 / 神経障害性疼痛 / 疼痛 / 慢性痛 / 心因性疼痛 / 破局的思考 / 臨床 / 薬学 / 脳・神経 |
研究成果の概要 |
人工膝関節置換術施行患者の術後遷延痛の疫学的解析を行い、約20%の患者で神経障害性疼痛の素因を有し、抑うつ傾向を認めることが多いことも分かった。術後遷延痛患者に対しfMRIを行ったが、神経障害性疼痛で特徴的な所見としては認められなかった。術後遷延痛患者に対し、プレガバリン内服による治療、集学的治療を行い、治療効果を検討した。痛みのNRSは治療前後で有意に軽減した。また、抑うつ傾向、破局的思考も治療前後で有意に改善した。一部の患者に対しfMRIを行ったが、治療前後で特異的な変化は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人工膝関節置換術後の遷延痛で悩まれている患者は多く存在する。しかしながら、有効な治療法が確立されておらず、病院を転々と受診していることがある。本研究では術後遷延痛患者における神経障害性疼痛の割合を明らかにし、神経障害性疼痛に対する薬物療法と集学的治療を行った。その結果、ある一定の割合で疼痛の軽減が得られ、日常生活に戻れる症例を認めた。このような患者に対する治療においては薬物療法に加え、集学的治療を行うことが必要であることが明らかになった。
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