研究課題/領域番号 |
17K16703
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
松村 昇 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70383859)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 肩関節外科 / 腱板断裂 / 筋変性 / MRI / 肩腱板断裂 / 筋脂肪浸潤 / 筋萎縮 / 肩関節 / 整形外科学 / 肩関節形態 / 磁気共鳴画像法 |
研究成果の概要 |
本研究はMRIの三次元シークエンスで撮影された画像を用いて肩甲帯周囲筋の形態と脂肪浸潤の詳細な定量解析を行い、肩甲帯周囲筋の形態を明らかにすること、画像所見から患者の正確な予後予測を行うこと、筋変性メカニズムを解明することを目的とした。対照群と比較して腱断裂が生じた筋では筋内脂肪含有率が高値、筋体積が低値を示しており、また広範囲断裂においては小円筋が代償性に筋体積高値を示していた。本研究結果は過去の知見と矛盾せず、MRIを用いて筋変性を定量的に評価することが可能であった。また陳旧性腱板断裂においては経時的に筋萎縮が進行するものの、筋内脂肪浸潤の著明な進行は生じないことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨形態に関する研究は散見される一方、関節を機能させるために重要である筋に関する研究は、評価困難である理由から現在までほとんどなされていなかった。われわれは肩関節疾患における患者の臨床症状や機能予後、治療成績を大きく左右する肩関節周囲筋の筋状態を磁気共鳴画像法(MRI)画像を用いて解析した。本研究結果より骨格筋の萎縮およびその質を詳細に定量評価できることが明らかとなった。本研究による一連の成果により、肩関節疾患における治療成績向上に寄与すること、肩腱板断裂に代表される肩関節疾患の病態解明に貢献することが期待される。
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