研究課題
若手研究(B)
骨系統疾患とは、骨・軟骨など骨格を形成する組織の成長・発達・分化の系統的な障害により、骨・関節の形成・維持に異常をきたす疾患の総称である。骨系統疾患のかなりの部分が、胎児期から周産期にかけて発症する。本研究の目的は、これら早期発症骨系統疾患の原因遺伝子の同定である。国内外の臨床の専門家と連携し、全エキソーム解析など次世代シーケンサーを駆使した大規模シーケンス解析により、異骨性骨硬化症の原因遺伝子TNFRSF11Aなど5遺伝子を世界で初めて発見した。
早期発症の骨系統疾患の診断は、1) 十分な臨床症状を得るのが難しい、2) X線などの画像情報を得るのが難しい、3)骨格の成長・発達の個体差、年齢差が極めて大きい、ことなどから非常に困難である。多くの症例が、的確な診断が付かず、十分な治療が受けられない。一方で、早期発症骨系統疾患は、日常臨床の現場で、妊娠継続、延命処置の適否など重大な医学的決断を限られた時間内に下さないといけない状況におかれる場合が多い。迅速・簡便でかつ再現性のある診断方法の開発が喫緊の課題となっている。早期発症の骨系統疾患の包括的遺伝子診断法の開発はこの課題を克服出来る。それには、原因遺伝子の同定が出発点となる。
すべて 2019 2018 2017 その他
すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 7件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 備考 (2件)
The American Journal of Human Genetics
巻: 104 号: 3 ページ: 439-453
10.1016/j.ajhg.2019.01.009
巻: 104 号: 5 ページ: 925-935
10.1016/j.ajhg.2019.03.004
J Hum Genet.
巻: 63(6) 号: 6 ページ: 769-774
10.1038/s10038-018-0447-6
Journal of Human Genetics
巻: 63 号: 9 ページ: 1003-1007
10.1038/s10038-018-0473-4
Scientific Reports
巻: 7 号: 1 ページ: 15585-15585
10.1038/s41598-017-15442-1
巻: - 号: 8 ページ: 797-801
10.1038/jhg.2017.38
巻: 62 号: 4 ページ: 503-506
10.1038/jhg.2016.157
40021158326
http://www.riken.jp/research/labs/ims/bone_joint_dis/
http://www.riken.jp/lab-www/OA-team/achieve.html