研究課題/領域番号 |
17K16712
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター) |
研究代表者 |
田中 信帆 独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター), 政策医療企画部, 研究員 (60530920)
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研究協力者 |
津野 宏隆
大橋 暁
福井 尚志
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 変形性関節症 / 滑膜 / 関節リウマチ / 関節炎 / エクソソーム / miRNA / 膝 / 滑膜病変 / 関節病学 |
研究成果の概要 |
本研究ではOAで滑膜病変が生じる機序をmiRNAの解析により明らかにしようとした。OA、RAに罹患した膝関節各32例より滑膜組織を採取し、RNAを抽出してqPCRによる解析を行った。その結果、miR-21とmiR-26aがRA滑膜に比べてOA滑膜で有意に発現レベルが低いことがわかった。OA滑膜においてmiR-21、miR-26aの発現レベルはMMP-1、MMP-2、MMP-3、MMP-14、VEGFR-2の遺伝子発現レベルとそれぞれ有意の負の相関を示したが、RA滑膜ではこれらの相関関係はいずれも認められず、この2つのmiRNAがOAの滑膜病変において一定の役割を果たしている可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの高齢者がOAで苦しんでいるにもかかわらず、現在行われているOAの治療はほぼすべてが対症療法でありOAの自然経過を変えうる治療は確立されていない。最近の研究結果からOAについても滑膜病変が疾患の進行に深く関与していることが明らかになってきた。本研究はこのような背景から、OAの滑膜病変の成因についてmiRNAの解析を通じて知見を得ることを試みた。本研究の結果から2種のmiRNAがOAの病態に関与している可能性が示された。この意義については今後さらに検証を行う必要があるものの、今後OAの滑膜病変の成因を明らかにし、それに基づく治療法を開発するうえで有用な知見であることが期待される。
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