研究課題/領域番号 |
17K16715
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
飯田 高史 旭川医科大学, 医学部, 助教 (40468442)
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研究協力者 |
神田 恵
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | オピオイド関連疼痛 / CPEB / 活性酸素 / MitoSox / 慢性疼痛 / オピオイド / モルヒネ / アロディニア / ミトコンドリア |
研究成果の概要 |
オピオイド耐性群(ミスマッチODN+モルヒネ)は、コントロール群(ミスマッチODN+0.9%NaCl)に比べて機械的刺激域値が低下し、温熱性痛覚過敏性が上昇した。さらに治療群(アンチセンスCPEB+モルヒネ)では、コントロール群との間に有意差を認めなかった。コントロール群に比べて、モルヒネ群でMitoSox Redによる活性酸素の発現量に有意な増加が認められた。また、治療群では、コントロール群との間に有意差を認めなかった。 一方で、CPEB、pCREB、pC/EBP-βの発現量においては、3 群間に有意差が認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オピオイド耐性モデルにおいて、アンチセンスCPEBのクモ膜下腔への投与は機械的刺激閾値を上昇させ、温熱性痛覚過敏性を低下させた。このことからは、CPEBがオピオイド因性疼痛に関与することが示唆された。また、モルヒネの反服投与により、ラット脊髄後角における活性酸素産生は亢進し、アンチセンスCPEBの投与はこれを抑制することが確認できた。これにより、オピオイド耐性が形成されオピオイド因性疼痛をきたしているような症例において、脊髄後角レベルの活性酸素の産生を抑制することが、疼痛緩和につながる可能性がみいだせた。 今後、活性酸素産生亢進に影響する物質についての解明が必要である。
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