研究課題/領域番号 |
17K16727
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
杉山 由紀 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 講師 (10468100)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 炎症 / コリン作動性炎症回路 / 脾臓 / 交感神経 / コリン作動性抗炎症回路 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
交感神経・副交感神経のバランスは年齢や疾患により大きく異なることが知られているが、これらの影響がどのように免疫系に関与するかは知られていない。本研究では、手術や集中治療を要する重症疾患において、交感神経系がどのような影響を及ぼすか検討した。交感神経終末を破壊する6-hydroxydopamine(6-OHDA)を腹腔内投与して交感神経脱落マウスを作成した。non-lethal doseのLPSを腹腔内投与すると、野生型マウスと比較し、脾臓が腫大し脾細胞数が増加することが分かったが、高齢になるほどマウスの個体差が激しくなるため、一定の見解は得られず、さらなる研究が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
交感神経系・副交感神経系が免疫系に影響を及ぼすことは報告されていたが、交感神経系が強く抑制された状況における重症疾患での免疫系の動態については明らかにされておらず、本研究では臨床に即した状況を想定して研究を行った。様々な重症疾患では免疫抑制などの免疫不応状態が生じ2次感染などが引き起こされるが、本研究結果から、重症疾患において交感神経興奮を抑制することにより、重症疾患に続発する免疫抑制を改善できる可能性が示唆された。
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