研究課題/領域番号 |
17K16736
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
西原 佑 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (50568912)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | マイクログリア / シナプティックストリッピング / ミエリン / 末梢神経傷害 / 活性化マイクログリア / 脊髄前角 / 神経保護性 / ミクログリア / 神経保護 |
研究成果の概要 |
マイクログリア(MG)の脊髄前角と後角MGの働きの違いを比較検討した。 免疫組織化学では、前角の活性化MGは神経を取り巻くsynaptic strippingを認め、ファゴゾーム内にはSynaptophysinが認められた。一方、後角の活性化MGはCD68を発現し、神経ではなくミエリンに接し、そのファゴゾーム内にはMBPが認められた。RT-PCRによる解析では、ミエリンマーカーでの発現は後角で減少傾向であったが、前角・後角ともに神経シナプスのマーカーには有意な変化を認めなかった。 以上より、神経傷害時の活性化MGは、前角より後角で貪食性であり、貪食ターゲットが異なることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、脊髄後角でのマイクログリアの活性化に注目が集まり、痛みとの関連が広く研究されてきた。これにより、疼痛管理における治療戦略が今後大きく変わる可能性が出てきている。 疼痛との関連を研究するにあたり、脊髄後角は特に感覚神経の通り道であるため、非常に重要な部位である。一方、脊髄前角は運動神経の通り道の一つである。強い末梢神経傷害では運動麻痺が見られるが、末梢神経傷害部位以降の麻痺は簡単に観察つされるが、脊髄でのマイクログリアの反応に注目した研究は無かった。 この研究により、末梢神経傷害時の疼痛だけではなく、運動神経麻痺つまり運動神経機能にも着目が集まる可能性がある。
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