研究課題/領域番号 |
17K16737
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
立岩 浩規 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (90614397)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 術後認知機能障害 / neuroimflammation / αリポ酸 / BDNF / POCD / ALA / PGC-1α / neuroinflammation / rt-PCR / PGC1-α / microRNA |
研究成果の概要 |
術後認知機能障害(POCD)は、手術侵襲による脳内炎症が原因の一つとされており、術後QOL 低下などと関連し問題となっている。POCDに対して術前の運動が有効である可能性が示唆されているが、困難な患者も多い。本研究では、運動で増加する蛋白PGC-1αを誘導する物質ALAを投与することで、運動と同等の効果をもたらしPOCD を予防出来るかを検討した。結果、高齢ラットで術前にALAを投与することで、PGC-1α増加および海馬BDNF増加を認めた。さらに術後7日目で認知機能保持、海馬TNF-αの低下を認めた。以上よりALA投与により脳内炎症を抑制し、POCDを予防することが出来ることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会の進行および手術技術の向上に伴い、高齢患者が手術を受ける機会が増加している。それに伴い術後認知機能障害(POCD)などの合併症が社会的にも大きな問題となっている。POCDに対して術前の運動が有効である可能性は示唆されているものの、特に高齢患者では困難な場合も少なくない。それに対してαリポ酸の投与により、運動と同等の効果をもたらす可能性がある今研究結果がもたらす意味は大きいと思われる。またαリポ酸はサプリメントとしてもヒトでも使用されているものであり、今後、臨床への応用が期待される。
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