研究課題/領域番号 |
17K16745
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
吉川 裕介 札幌医科大学, 医学部, 助教 (40721759)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | デクスメデトミジン / 虚血再灌流障害 / 心保護 / miRNA |
研究成果の概要 |
DEX投与後のmRNAとmiRNAの発現変化を,ラット心筋を用いて網羅的に解析した.さらに,バイオインフォマティクス解析により,DEXによる心保護作用の鍵となりうるパスウェイを探索した.165のmRNAと6のmiRNAがDEX投与により発現変動した.発現変化した全mRNAに対するバイオインフォマティクス解析の結果,MAPキナーゼチロシンスレオニンフォスファターゼ活性などのGO termやp53などのパスウェイが候補としてあげられたが,miRNAのターゲットmRNAでは有意なパスウェイはなかった.DEXの心保護に関するmiRNAは同定できなかったが,いくつかのパスウェイが候補としてあげられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
虚血性心疾患は現代社会において,成人死亡原因の多くを占める疾患であり,その制御戦略の確立が重要であることに疑いの余地はない.デクスメデトミジン (DEX) は日常臨床では手術麻酔時の鎮静薬や,集中治療室での鎮静薬として,日常的に広く使用されている薬剤である.したがって,DEXの心保護作用について解明することは,急性期医療において虚血性心疾患の予後を改善することにつながるため,重要である.本研究により,新規の新たなDEXの心保護における機序が推定された.今後更なる研究を行うことにより,虚血性心疾患の予後を改善するきっかけとなる可能性がある.
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