研究課題/領域番号 |
17K16749
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
藤本 陽平 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (90779430)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | アセトアミノフェン / 鎮痛 / 下降性抑制系 / ノルアドレナリン / 鎮痛作用 / 下行性疼痛抑制系 / セロトニン / MHPG / クロマトグラフィー / 移動相 / ラット / 下降性疼痛抑制系 / マイクロダイアライシス / in vivo |
研究成果の概要 |
アセトアミノフェンの鎮痛作用機序を検討した。炎症によって惹起される痛みの時間推移による変化の背景に着目し、ラットで炎症性疼痛の急性期・亜急性期・慢性期モデルを作成した。それぞれのモデルラットにおいて痛みの評価を行い脳・脊髄でのin vivoマイクロダイアリシス法によってノルアドレナリンの変化を測定した。亜急性期のみでアセトアミノフェンの抗痛覚過敏効果にノルアドレナリン性下降性疼痛抑制系が関与している可能性を示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アセトアミノフェンは世界で最も頻用される薬の一つであるにも関わらずその鎮痛作用の機序について全貌が解明されていなかった。本研究ではその鎮痛機序において新たな可能性を示すとともに、特に疼痛の慢性化に至る過程を念頭に置いた時間軸に注目した実験系において研究結果を示した。諸外国でオピオイドの乱用が社会問題化する中、非麻薬性鎮痛薬であるアセトアミノフェンが重要性を増している現状があり、本研究結果が今後アセトアミノフェンの使用戦略に影響を与える可能性がある。
|