研究課題/領域番号 |
17K16752
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
樋口 美沙子 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (20795471)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | せん妄 / 麻酔 / 対光反射 / 術後せん妄 / 神経科学 |
研究成果の概要 |
急速に進む高齢化と手術適応の拡大に伴い、高齢者の手術件数は増加の一途をたどっている。高齢者では若年者に比べ術後合併症の頻度が高く、中でも頻度が高い術後合併症の1つがせん妄である。しかしながら、現状では、術後せん妄発生の予測および予防法は十分とは言えない。本研究では、“術後せん妄患者では概日リズムが変調をきたしている”と仮説を立て、青色光に対する対光反射によりせん妄の評価と予測ができるかについて検討した。予想に反してせん妄出現症例が少なく、現在も研究は進行中である。現在のところ、せん妄患者に明らかな青色光に対する対光反射異常は観察されていない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究は現在も進行中であるが、仮説が支持されると術後せん妄が青色光に対する対光反射で生理的な定量評価できるようになり、さらに簡便にせん妄発生が予測できるようになる。加えて、麻酔薬や鎮静薬の青色光対光反射機能に与える影響が明らかになることで、術中・術後鎮静でせん妄を起こしづらい薬物の選択が可能になる。その結果、高齢者の安全な周術期管理が可能となり、医療経済的にも医療安全的にも意義は大きい。また、概日リズム改善という点からせん妄の新たな治療法開発につながる可能性を秘めている。
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