研究課題/領域番号 |
17K16766
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
北浦 淳寛 近畿大学, 医学部, 助教 (20716485)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 糖化最終産物 / マクロファージ / スカベンジャー受容体 / 炎症 / LPS / 糖尿病 / 敗血症 / 血管新生 / 麻酔科学 |
研究成果の概要 |
糖尿病患者において、周術期血糖管理では十分な術後予後改善効果が得られない。そこで、我々は慢性的な病因に対するアプローチが必要と考え、糖尿病合併症の原因として注目されているが、その作用機序が未だ十分に解明されていないadvanced glycation end-product (以下AGEs)に着目した。我々のこれまでの研究結果を踏まえ、「AGEs はマクロファージのM2 polarization を阻害し、創傷治癒機転を遷延させて、術後臓器障害を誘導する」という仮説を立て、その検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究により、糖尿病の病態メカニズムの1つとしてAGEsがマクロファージに取り込まれることによりはじまる炎症反応の経路が明らかとなった。具体的には、AGEsをマクロファージが取り込む機序にCD204が関与していることが確認された。AGEsの取り込み機序が解明されたことにより、スカベンジャー受容体の1つであるCD204が糖尿病の病態を抑えるための新たな介入ポイントの候補となりうる可能性が認められた。また、この取り込み機序を抑制する物質として、海藻由来のフコイダンを発見した。これらの成果は、今後糖尿病のさらなる病態解明や新たな治療法の検討の一助となる可能性がある。
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