研究課題/領域番号 |
17K16770
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
今西 賢悟 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (10793648)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 腎盂・尿管癌 / 糖鎖バイオマーカー / 質量解析 / 腎盂尿管癌 / 糖鎖解析 / 尿路上皮癌 / 腫瘍マーカー / 糖鎖 / N-グリカン / 上部尿路上皮癌 / 質量分析 |
研究成果の概要 |
腎盂・尿管癌の診断は尿細胞診、画像診断、侵襲を伴う尿管鏡によって行われているが、感度、特異度ともに十分な状態ではなく、低侵襲かつ有効なバイオマーカーもない。本研究では血清イムノグロブリンN型糖鎖構造の網羅的質量解析により、尿細胞診を凌駕する腎盂・尿管癌診断バイオマーカーとして有用なイムノグロブリンの糖鎖変異を同定した。質量分析法を使用するため、汎用性に欠け、臨床応用を前に停滞していたため、さらに短時間で網羅的にイムノグロブリンN型糖鎖を解析可能なキャピラリー電気泳動N型糖鎖解析装置を用いた腎盂・尿管癌の新規診断マーカーの臨床応用を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腎盂・尿管癌の診断において、尿細胞診は中核となる診断法の一つであるが、その感度は低く、進行度との相関関係も低いとされている。近年、CT urographyが腎盂・尿管癌診断の第一選択とされてはいるが、CISや小径腫瘤では偽陰性の危険性が高い。また、尿管鏡検査も癌の検出、確定診断に有用であるとされているが、尿管鏡下腫瘍生検の癌確定における陽性的中率は決して高いものではない。さらに約60%が発見段階で、局所進行性もしくは転移性であることが多く、予後不良の疾患であり、早期発見が極めて重要である。尿細胞診を凌駕する低侵襲な腎盂・尿管癌診断マーカーの実用化は治療効果向上につながる可能性がある。
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