研究課題/領域番号 |
17K16774
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
神鳥 周也 筑波大学, 医学医療系, 講師 (50707825)
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研究協力者 |
島野 仁
松坂 賢
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 腎癌 / 脂質代謝 / 脂肪酸伸長酵素 / ELOVL2 / 淡明型腎細胞癌 / 脂質 |
研究成果の概要 |
脂肪酸伸長酵素であるELOVLs(Elongation of very-long-chain fatty acids)は脂肪酸の伸長反応により極長鎖脂肪酸を合成する酵素であり、正常臓器における生理機能の重要な役割を果たしている。淡明型腎細胞癌は細胞内の脂質量が豊富であることが特徴であるが、ELOVLsの役割については未だ検討はなされていない。本研究により、淡明型腎細胞癌ではELOVL2の発現が亢進し、アポトーシスを抑制することで細胞増殖を促進することが明らかとなった。さらにELOVL2高発現症例の予後が不良であり、脂質代謝を介したがんの進展メカニズムにおける新たな知見であると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌と脂質代謝との関連については、新規の脂肪酸合成(脂質の「量」)が癌では亢進していることは数多く報告されている一方で、脂質の「質」と癌との関係は未だ十分に解明されていない。特に、本研究で着目したELOVLsに関する研究は腎癌のみならず他癌種でも未だ報告が非常に少なく、学術的独創性が高いと考えられる。また、脂肪酸はエネルギー源のみならず、生体膜成分やシグナル分子として多彩な生理機能を有しており、本研究を通して腎癌の悪性化における脂質代謝の分子機構が明らかになると期待される。また、ELOVL2による脂質の「質」の変化と腎癌の悪性化との関連が明らかになれば、新規治療開発の一助になる可能性が高い。
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