研究課題/領域番号 |
17K16782
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
井上 雅晴 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医員 (30727235)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 腎癌 / 高血圧 / 腎部分切除 / 泌尿器科学 / 腫瘍学 |
研究成果の概要 |
小径腎腫瘍に対する腎部分切除は標準的治療となっているが、腎部分切除後に高血圧が出現し、心血管障害の発生や、全生存率に悪響を及ぼす可能性が理論的にはある。本研究では、腎腫瘍に対して腎部分切除または根治的腎摘除を施行した症例の術前後の血圧および術前後の降圧薬を含む臨床データを解析し、腎部分切除後の高血圧の予測因子を同定することを目的として研究を行った。根治的腎摘除と比較し、腎部分切除後には術後高血圧の発症が多く、腎部分切除術後の高血圧発症の危険因子として、術後CRP高値および急性腎障害の発症が同定された。腎部分切除による腎実質の損傷の程度が大きいものが高血圧発症の危険因子であることが示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、腎部分切除後の高血圧の発症が予測される症例においては、早期に降圧薬を開始するなどの介入を行うことによって、生命予後の改善が期待できる可能性があるものと考える。また、腎部分切除後に高血圧を発症する可能性があることが広く認識されることにより、腎腫瘍に対するより適切な治療戦略を構築することが可能になることを期待している。
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