研究課題/領域番号 |
17K16788
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松崎 恭介 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (90747081)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | エクソソーム / 膀胱癌 / 尿 / バイオマーカー / proteomics / 尿中バイオマーカー / プロテオミクス / たんぱく / 尿路上皮癌 / タンパク |
研究成果の概要 |
健常者4例、膀胱癌患者7例の尿から超遠心法でエクソソームを回収し、また同癌患者の癌組織を浸した培養液から癌組織分泌エクソソームも回収した。これらに含まれるタンパクを質量分析器で測定し、癌組織分泌エクソソームに含まれ、癌患者の尿中でのみ発現が見られたCLD4を同定した。CLD4の発現量を健常者30例、膀胱癌患者40例の別コホートの尿中エクソソームで検証すると、癌患者の尿中エクソソームで有意に上昇しており、CLD4を用いた癌診断能はAUC=0.845(感度72.5%、特異度86.7%)であり、その診断能は尿細胞診よりも良好であった(Youden's index 0.592 vs 0.475)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究では、膀胱癌患者の尿中エクソソームに加え、癌組織から分泌される癌特異的エクソソームを同時に解析することで、より癌特異度の高いエクソソームを同定することができ、結果としてより有用なバイオマーカーを探索、同定することができた。このCLD4は膀胱癌のスクリーニングとして用いるだけでなく、癌組織から分泌されていることより、エクソソームを介して微小環境(microenvironment)を制御している可能性もあり、これを阻害することで新規治療薬の開発に直結する可能性もあると考えられる。
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