研究課題
若手研究(B)
2型糖尿病は膀胱の酸化ストレスを有意に誘発した。この現象は膀胱壁、特に尿路上皮における組織変性として確認可能であり、この組織障害が膀胱機能障害につながっていることが示唆された。2型糖尿病による膀胱機能障害は排尿動態検査によって確認できた。さらに2型糖尿病ラットモデルを抗酸化剤で治療にすることにより、膀胱壁の酸化ストレスマーカー発現レベルを有意に低下させ、さらに膀胱の組織学的変化および機能を有意に改善することを解明した。
平均寿命はここ150年の間に約2倍まで延長してきているが、この事によりいくつかの問題点も浮上してきている。加齢と強い関連のある糖尿病もその一つであり、健康寿命を延長していく上で、糖尿病の予防法および治療法を確立していくことは喫緊の課題である。本研究の成果は、糖尿病による膀胱機能障害の発症メカニズムを考える上で一つの新たな知見であり、膀胱機能障害の予防法および治療法を確立していく上での基盤になると考えている。
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すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)