研究課題/領域番号 |
17K16802
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
秦 淳也 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (00769606)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 前立腺肥大症 / 補体 / 自己抗原 / ラット / 自己免疫 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
前立腺肥大症(BPH)は高齢男性に多い疾患で、排尿困難、頻尿など、様々な排尿に関係する症状を呈する。しかしながらその発症機序は明らかとなっていない。本研究では、BPHの増殖過程において、自然免疫系の一つである「補体」の活性化が関係していることを新たに証明した。さらに、補体の活性化には自身の前立腺組織内の4分子の存在が関与していることも分かった。この分子を標的とした新規治療薬の開発が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前立腺肥大症(BPH)の発症機序については、今まで男性ホルモンであるアンドロゲン、炎症、虚血などの関与が報告されてきたが、本研究は免疫系の一つである補体の関与を示した点で、独創性に満ちた研究と考えられる。現在、臨床の場では、既存の内服薬に抵抗性を示すBPH患者も多く存在する。そのような患者にとって、本研究の結果は、新たな治療標的の発見及び治療薬の開発に寄与するものであり、一つの光明を呈する成果と言える。
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