研究課題/領域番号 |
17K16811
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
西澤 哲 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (90458076)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | DNAJB8 / Dnajb8 / iPS細胞 / 樹状細胞 / 癌幹細胞 / 免疫療法 / 癌免疫療法 |
研究成果の概要 |
Balb/cマウス由来線維芽細胞株balb/3T3にセンダイウイルスベクターを用いてSox2, Oct3/4, Klf4, L-mycを遺伝子導入し、iPS細胞を誘導した。誘導したiPS細胞から樹状細胞への誘導を試みたが、FACSでCD11b、MHC classII、CD80/86の発現を確認できなかった。DNAJB8の臨床的役割を検証するために当院で根治的腎摘除術を施行された52例の腎癌組織サンプルからmRNAを抽出し、定量PCRで臨床的予後との関連を評価した。DNAJB8の発現を認めない14例からは癌の再発を認めず、病理学的にはDNAJB8の発現の有無により静脈浸潤について有意差を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当研究においてDNAJB8を標的とした免疫療法の確立のため、iPS細胞から誘導した樹状細胞を用いてその癌抑制効果を評価する予定であったが、樹状細胞の誘導が困難で断念せざるを得なかった。当研究と並行してDNAJB8の臨床的意義についても評価を行ったが、DNAJB8は根治治療後の癌再発とも臨床的に相関し、癌起始能を有すると考えられる癌幹細胞との関連を臨床的にも確認でき、DNAJB8を標的とした治療戦略の有用性を再評価できたと考えられる。
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