研究課題/領域番号 |
17K16814
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 東海大学 (2018) 慶應義塾大学 (2017) |
研究代表者 |
長谷川 政徳 東海大学, 医学部, 講師 (50383823)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 去勢抵抗性 / 前立腺癌 / フェロトーシス / MUC1 / GPX4 / ドセタキセル / ferroptosis / MUC1C蛋白 / 去勢抵抗性前立腺癌 / フェロプトーシス / 泌尿器科学 |
研究成果の概要 |
MUC1発現はLNCap<C4-2<C4-2AT6であった。MUC1の発現上昇とともにPI3K/AKT経路においてp-AKTの発現上昇、およびアンドロゲン受容体の発現上昇を認めた。次に、C4-2AT6においてsiRNAを用いてMUC1をノックダウンしたところ、p-AKTの発現を低下させ、ドセタキセルの殺細胞効果が増強され薬剤耐性が改善されることを確認した。GPX4阻害剤投与により、C4-2においてはフェロトーシス誘導による殺細胞効果を認めなかったのに対し、C4-2AT6においては著明な殺細胞効果を認め、MUC1をノックダウンすることで、さらに殺細胞効果が増強された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MUC1を標的とし制御することは、ドセタキセル感受性を回復させ、MUC1依存性が高い状態においてフェロトーシスが誘導されやすく、MUC1は新規治療戦略の対象として期待された。前立腺癌についてはMUC1の詳細な機能については検討されておらず、フェロトーシスについての報告は見受けられない。現在、臨床において治療に苦慮している去勢抵抗性、抗癌剤耐性前立腺癌を対象とする本研究は、将来的に臨床応用の可能性が期待できる研究課題であると考えている。また、本研究の中でフェロトーシスという新しい細胞死のメカニズムに可能性に着目した点がユニークであり、これまでの思考とは一線を画していると考える。
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