研究課題
若手研究(B)
膀胱がん細胞株でDNA損傷誘導効果のある抗がん剤の耐性株を樹立し、BUB1の発現レベルをみたところ、複数の細胞株で有意にBUB1発現レベルの上昇が見られたため、マウスを用いて、BUB1を選択的に発現低下させて抗がん剤の効果を見ると、著名に効果があがることがわかった。DNA Damage Agent耐性細胞においてBUB1の過剰発現が修復エラーを引き起こしながら二重鎖切断を直すことにより、がん細胞が正常細胞とかけ離れたDNAをもつ機構の一端を解明した。BUB1阻害薬を用いて、この抗がん剤耐性機能を抑制することができる可能性があり、更なる研究を続けている。
現在国内で行われているゲノム医療の普及促進の一つの課題として、解析後のアウトプットとなる臨床治験を含む治療選択肢の拡充が挙げられると考えている。癌治療、研究において特定のKey Moleculeによる多彩な形質変化を明らかにすることは、患者様の発現差異による層別化を可能にし、さらにその変化に伴う治療ターゲットの発見がテーラーメード医療を可能にする。本研究においてもBUB1 inhibitorによる治療効果予測因子を明らかにすることにより、個別化医療Precision Medicineへの発展を目指すとともに、来るべきゲノム医療で加療選択され得る治療オプションの一つとなる可能性を明らかにしたい。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 3件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 4件)
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