研究課題/領域番号 |
17K16827
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
小幡 美由紀 山形大学, 医学部, 非常勤講師 (70613066)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 子宮体部漿液性癌 / スルファサラジン / レドックス機構 / フェロトーシス / JNK / 合成致死 / 酸化ストレス / 抗酸化力 / 薬剤抵抗性 |
研究成果の概要 |
シスチントランスポーター(xCT)阻害剤であるスルファサラジン(SAS)がパクリタキセル感受性および耐性子宮体部漿液性癌(USC)細胞株における殺細胞効果に及ぼす影響とそのメカニズムを検討した。SASはパクリタキセル感受性細胞株よりも耐性細胞株でより細胞増殖抑制効果が高かったが、両細胞株でパクリタキセル感受性の増強効果は認めなかった。パクリタキセル耐性細胞株においてSASによって誘導される細胞死は、アポトーシスではなくフェロトーシスであることが明らかなった。ROSの蓄積とJNKの活性化による合成致死が、xCT阻害剤SASによるフェロトーシス誘導機構に重要である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子宮体部漿液性癌は再発率が高く、再発時は化学療法抵抗性となるため予後不良であるが、パクリタキセル耐性細胞株ではxCTを阻害することでフェロトーシスが誘導され強い殺細胞効果を示したことからxCT阻害剤が再発子宮体部漿液性癌患者に対する新たな治療法の一つとなる可能性が示唆された。
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