研究課題/領域番号 |
17K16829
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
志鎌 あゆみ 筑波大学, 医学医療系, 講師 (40778627)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 子宮内膜癌 / 腫瘍微小環境 / 免疫チェックポイント機構 / 癌 |
研究成果の概要 |
子宮内膜癌の腫瘍微小環境と予後の関連性を明らかにすることとした。子宮内膜癌検体において、腫瘍微小環境マーカーのPD-L1、CD8、CD68、VEGFの蛋白発現と予後の関連性を解析した。全生存期間の単変量解析では、腫瘍細胞でのPD-L1の高発現が予後良好因子、腫瘍細胞周囲でのPD-L1の高発現、高齢、進行癌、非類内膜癌、深い筋層浸潤、脈管侵襲陽性が予後不良因子であった。多変量解析では、腫瘍細胞でのPD-L1の高発現、高齢、進行期、非類内膜癌、脈管侵襲陽性が独立予後因子であった。PD/PD-L1を介した免疫チェックポイント機構が、子宮内膜癌での腫瘍微小環境を調節し、予後に影響する可能性が示唆された
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子宮内膜癌における腫瘍微小環境と予後との関連性の調査結果より、PD-L1とCD4陽性ヘルパーT細胞が化学療法感受性に関与すること、PD/PD-L1を介した免疫チェックポイント機構が、子宮内膜癌での腫瘍微小環境を調節することにより。予後を改善する可能性があることが示唆された。このことは、選択肢の少ない子宮内膜癌の治療戦略において、免疫チェックポイント阻害剤を組み合わせる治療の可能性を拡大する上で重要な知見となったと考えられる。
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