研究課題/領域番号 |
17K16832
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
樫山 智子 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (70755719)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 分子標的薬 / 卵巣癌 / 子宮体癌 / アポトーシス / 婦人科悪性腫瘍 / Bcl-2 family / PI3K/mTOR阻害薬 / MDM2阻害薬 / 明細胞癌 |
研究成果の概要 |
婦人科腫瘍におけるアポトーシスに関連する分子標的薬の抗腫瘍効果を検討した。子宮体癌と卵巣癌細胞株に対しBH3模倣薬を添加すると細胞増殖を抑制し、細胞周期解析ではアポトーシスを誘導する可能性が示唆された。また分子標的薬のPI3K/mTOR同時阻害薬との併用では相乗効果が示された。卵巣明細胞癌細胞株に対しMDM2阻害剤とEverolimusの併用も新規治療の選択肢となり得ると考え、細胞株を用いて細胞増殖抑制効果を確認した。ヌードマウス皮下移植モデルを作成し両材の経口投与を行ったところ細胞増殖抑制およびアポトーシス誘導効果を認め、併用ではそれぞれの単剤と比較して有意な細胞増殖抑制効果の増強を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
卵巣癌は抗癌剤耐性を獲得し再発を繰り返す難治性の悪性腫瘍であり、子宮体癌は再発時の抗癌剤の選択肢が限られていることから、新規の治療戦略が求められている。これらの婦人科悪性腫瘍ではBcl-2 familyやMDM2、p53、PI3K/mTORをはじめとするアポトーシスに関連する経路の異常が知られており、この経路をターゲットとした分子標的治療は新規治療法の選択肢となりうる。我々は本研究を通してBH3模倣薬、MDM2阻害剤、mTOR阻害剤の抗腫瘍薬としての可能性を明らかにした。
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