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腹腔内樹状細胞のサブセットに注目した、子宮内膜症の病因解明と治療戦略への応用

研究課題

研究課題/領域番号 17K16834
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 産婦人科学
研究機関東京大学

研究代表者

泉 玄太郎  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30714125)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2018-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2017年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード子宮内膜症 / 樹状細胞 / 子宮卵管造影 / 油性造影剤 / 逆流月経血 / 月経困難症
研究実績の概要

本研究においては、腹腔内の樹状細胞のサブセットに注目して、子宮内膜症の病因を解明する研究を行った。以前の研究で、子宮卵管造影に用いる油性造影剤が、子宮内膜症モデルマウスの子宮内膜症病変の形成を抑制することが分かっていた。また、油性造影剤がヒト腹腔内の樹状細胞の成熟化を誘導することも分かっていた。そのため、本研究では、油性造影剤が樹状細胞に与える影響について研究を行った。
以前、子宮内膜症患者の腹腔内の樹状細胞の貪食能が高いことを報告しているため、まず油性造影剤が樹状細胞の貪食能に与える影響について研究を行った。その結果、油性造影剤と培養したヒト単球由来の樹状細胞は、死細胞の貪食能が低下することが分かった。
次に、油性造影剤と培養した樹状細胞の、RNA発現をRNAアレイにて網羅的に解析を行った。その結果、IL10やIL1bRなどの抗炎症作用を持つサイトカインRNAが、コントロールに比べて発現増加しているという結果が得られた。またFunctional analysisにおいても、油性造影剤と培養した樹状細胞には抗炎症作用があると考えられた。
これらの結果から、油性造影剤は腹腔内の樹状細胞に抗炎症的な作用を誘導することが考えられた。また、子宮内膜症の発症に重要と考える逆流子宮内膜と樹状細胞の相互作用もブロックしていると考えられた。そのため、油性造影剤などの物質で腹腔内の樹状細胞の機能を変化させることで、子宮内膜症の治療につながるのではないかと考えらえた。

報告書

(1件)
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Oil-Soluble Contrast Medium (OSCM) for Hysterosalpingography Modulates Dendritic Cell and Regulatory T Cell Profiles in the Peritoneal Cavity: A Possible Mechanism by Which OSCM Enhances Fertility2017

    • 著者名/発表者名
      Izumi Gentaro、Koga Kaori、Takamura Masashi、Bo Wang、Nagai Miwako、Miyashita Mariko、Harada Miyuki、Hirata Tetsuya、Hirota Yasushi、Yoshino Osamu、Fujii Tomoyuki、Osuga Yutaka
    • 雑誌名

      J Immunol

      巻: 198 号: 11 ページ: 4277-4284

    • DOI

      10.4049/jimmunol.1600498

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2018-12-17  

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