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婦人科がんを標的とした細胞内グルタミン代謝調節によるCD8T細胞の抗腫瘍活性増強

研究課題

研究課題/領域番号 17K16853
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 産婦人科学
研究機関愛媛大学

研究代表者

安岡 稔晃  愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (60648624)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワード抗腫瘍免疫 / CD8 T細胞 / 細胞内エネルギー代謝 / 腫瘍免疫 / 婦人科腫瘍 / 免疫療法 / 免疫調節
研究成果の概要

腫瘍微小環境下におけるCD8 T細胞の抗腫瘍活性は、代謝不適合により制限されると考えられる。そこで我々は、抗腫瘍活性におけるCD8 T細胞内グルタミン代謝の役割について、担がんマウスを用いた解析を行った。低グルタミン(dGln)培養した腫瘍特異的CD8 T細胞を養子免疫したところ、通常培地(Ctrl)で培養した細胞に比べ、効果的な腫瘍排除と担がんマウス生存率の改善が見られた。また、腫瘍浸潤CD8 T細胞におけるPD-1の発現低下とKi67陽性率の増加が見られたことから、生体内でのCD8 T細胞疲弊の抑制が考えられた。これらの結果、抗腫瘍活性におけるグルタミン代謝の重要な役割が明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

グルタミン代謝を抑制したCD8 T細胞の培養を行ったところ、細胞の疲弊が抑制され、通常培養に比べて抗腫瘍活性が増強されることが明らかとなった。そのメカニズムとして、我々は、低グルタミン培養によりCD8 T細胞のメモリー分化が促進することを明らかにした。腫瘍特異的なCD8 T細胞内のグルタミン代謝の抑制は、メモリー分化を促進し、腫瘍微小環境下でも疲弊を免れ増殖を続け、結果として効果的な腫瘍細胞の除去につながると考えられ、腫瘍特異的CD8 T細胞の養子免疫療法として将来、有効な培養方法になることが期待される。

報告書

(3件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Reinforce the antitumor activity of CD8+ T cells via glutamine restriction2018

    • 著者名/発表者名
      Nabe Shogo、Yamada Takeshi、Suzuki Junpei、Toriyama Koji、Yasuoka Toshiaki、Kuwahara Makoto、Shiraishi Atsushi、Takenaka Katsuto、Yasukawa Masaki、Yamashita Masakatsu
    • 雑誌名

      Cancer Science

      巻: 109 号: 12 ページ: 3737-3750

    • DOI

      10.1111/cas.13827

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [備考] 愛媛大学大学院医学系研究科 免疫学・感染防御学

    • URL

      https://www.m.ehime-u.ac.jp/school/immunology/

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

URL: 

公開日: 2017-04-28   更新日: 2020-03-30  

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