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卵巣明細胞腺癌の悪性形質に関与する転写因子HOXA10の機能解析と治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K16867
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 産婦人科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

飯島 朋子 (栗原 朋子)  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (30645271)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード卵巣明細胞癌 / HOX遺伝子 / 卵巣がん / HOXD10 / HOXD9 / NFk-b / HOXA10 / NF-kB / 卵巣明細胞腺癌
研究成果の概要

本研究ではまずHOXA10の増殖能への関与を検討したが、その効果は限定的であった。次にHOXD9を標的とし、同様の検討を行った。その結果、HOXD9をノックダウンしたヒト卵巣明細胞腺癌細胞株では、細胞増殖能の著明な低下が認められ、HOXD9が悪質形質に深く関与していることが示唆された。卵巣明細胞腺癌の増殖を阻害することができ、かつ安全性が高い阻害薬を開発する目的で、既存薬のスクリーニングを行った。既存薬ライブラリーをスクリーニングした結果、複数の薬剤が同定された。このスクリーニングで得た薬剤の一つであるクルクミンで検討したところ、PD-L1抗体との併用により、有意に腫瘍増殖が抑制されていた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

卵巣明細胞腺癌は治療抵抗性で、再発・進行症例では有効な治療法がない。近年、転写因子であるHOX遺伝子群が多くの癌の悪性化に関与するとされている。今回の検討で当初目的としたHOXA10の明細胞癌の悪性化への関与は示すことができなかったが、HOXD9については増殖能に関与することが示された。新たな治療法の開発のため、既存薬スクリーニングで複数の既存薬を同定することができた。今後、ドラッグリポジショニングの候補薬となる可能性がある。その中でクルクミンが抗PDL-1抗体との併用で抗腫瘍効果が高まると示したことは新たな免疫チェックポイント阻害薬の併用療法につながる可能性がある。

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-02-19  

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